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性差の認識概念の相違

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私たち人間が、この世に誕生して自分が男である、女であると意識するのはいつ頃からだと思われるでしょうか?
そしてそれは何を根拠にそのような認識に至るのでしょうか―。

親、兄弟などの家族、養育者達がそのように本人に知らせ、教え、認識させた時、また本人がそのことを理解するようになったとき。が答えではないでしょうか。

性意識の形成は、人間社会に生まれ出たことによって獲得するべき必要な概念として、誕生日や氏名と同じようにして本人のものとなり、形成されていく一つの認識概念なのです。
でもそれはあくまでも外的な働きかけであり、先天的に自然発生する要素源ではないのです。

たとえばようやく両親の言葉が理解できるようになった赤ちゃんが、
「○○ちゃんは女の子だから可愛いリボンをつけましょうね」
とか
「△△くんは男の子でしょう、おもちゃは電車かウルトラマンなんていいかしら」
のように、赤ちゃん本人の意思発生と意識する以前に、回りにいる人間が男女の性差を教えていますよね。

肉体的な性差を教えることは大切ですが、価値観や性別に関連する考え方やあり方を伝えていくのも又、その養育者であり周辺の大人たちなのです。

男であること、女であることが何を意味して使用されているかによって、その認識する視点が異なってくるのだと考えてみてください。

肉体的に男女を述べれば、違って当たり前です。
精神的に男女を述べることがあるとすれば、それは生育環境による違いのほうが優先されるものかもしれません。
社会的な存在として男女を述べるのであれば、同等であって然りだと思います。
そしてそれを混同させないことが人間に一番求められている認識なのだと思うのです。

ジェンダー(性差)フリーの問題点や混同されてしまう原因はそこにあるのではないでしょうか。
大切なのは「女性らしさ」や「男性らしさ」を肯定したり否定したりすることではなく、らしさという既成概念や思想から退散し、互いの性差を認め、尊重した上で、それぞれが持つ個性や価値観を認めることなのではないでしょうか。

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