ドメスティック・バイオレンス(DV)
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ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、直訳すると「domestic=家庭内の」「violence=暴力」となり、家庭内の様々な形態の暴力と捉えることができます。
夫から妻、母から子、子から親、兄弟間の暴力などが家庭内に起こるDVですが、もちろん社会環境においてもDVは存在します。
しかし社会的に発見される暴力は取り締まることが出来ますが、家庭という、外からは見ることが出来ない、閉ざされた空間領域に起こるDVは、発見されることが非常に困難だとされていました。
最近では「夫やパートナーなどのように親密な間柄にある、又はあった男性から女性に対してふるわれる暴力」という捉え方が一般的になってきています。
昔ではただの夫婦ゲンカとして片付けられているものでした。
日本においては、女性の経済的自立が男性に比べると、はるかに困難なことに加えて、性的役割分業(例えば家事・育児は女の役割)などの風潮が根強く残っており、夫から妻への暴力は大目に見られがちでした。
しかし、暴力は繰り返され、だんだんエスカレートするという傾向があります。
DVは、男性の年齢や教育レベル、職業に関係無くおこります。
医師、公務員、教職員など非常に地位の高いといわれる職業を持つ人のなかにもDV男性は存在しています。そういう人の多くは、地域の中で「いい人」だと思われており、家庭内でのことは表に出てきません。
DVは、男女の不平等な力関係から生まれることが多いのです。
またDVは、直接的に暴力を受ける女性だけでなく、その子供たちにも深刻な影響を及ぼすことがわかっています。 子どもが直接父親から暴力を振るわれなくても、母親に対する暴力を目の当たりにすることで、子供の心は大きく傷つきます。
父親のDVによって、子供に現れた症状として、以下のようなものが挙げられます。
・父親への憎悪、恐れ
・性格、情緒の歪み
・不登校
・嘔吐、おもらし、泣く、チック症状などが現れる
・ノイローゼ、自殺企図
・子供自身が暴力を振るうようになる(いわゆる世代間連鎖)
・無気力、無感動 など
(東京都・女性への暴力に関する調査より)
これらを見てもわかるとおり、DVから女性を守るということは、子供たちを守るということでもあるのです。
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